はじめに - 志摩地中海村について
おかげさまで、志摩地中海村は2023年で開業30周年を迎えました。
開業当初は、会員制の別荘村としてオープンした志摩地中海村ですが、現在は、一般のお客様もご利用いただけるリゾート施設として運営を行っております。ロゴマークにあるPueblo Amigoとはスペイン語で「友達の村」であり、友人関係にあった人々が中心となり当施設が創設されたことを意味します。また、飽きることなく、滞在しやすい村にしたいという想いから、村内に異なった建築様式のゾーンを設け、変化に富んだ暖かみのある村作りを目指しており、現在にも受け継がれております。 それでは志摩地中海村の30年の歩みをここにご紹介します。
1989年(平成元年)
志摩地中海村誕生
地中海沿岸のリゾートの美しく壮大な景観や人々の大らかさ、楽しみ方に魅せられた人々が自分たちの理想のリゾート(理想土)を作ろうと集まり、志摩地中海村が誕生しました。
1991年(平成3年)
志摩地中海村建設開始
創業当時のコンセプトは住居とクラブハウス棟、ゲストハウス棟、パブリックハウス棟、プールなどで構成される会員制のリゾートクラブ(別荘村)でした。 建設に際し、会員たちはスペインを中心とする地中海の各所(スペイン:セテニール、カサレス、マルベージャ、トレド、イタリア:サルジニア島)を数回にわたり訪問しました。そして当時、スペイン・インテリア協会の副会長であったルイス•コルベーラ氏に監修を依頼し、施設全体のイメージや雰囲気づくり、独特の風合いや色合いについてのアドバイスを受けました。さらには、本物にこだわるためにスペイン瓦、テラコッタタイル、木製扉や窓、舗石、室内装飾の小物などほとんどの建築材料をスペインから直輸入し、建設を進めました。
1993年(平成5年)
志摩地中海村営業開始
当施設は1993年6月に竣工し、会員による別荘村としての利用を開始しました。当時はカスティーリャゾーン、サルジニアゾーン、アンダルシアゾーンの3つのゾーンで構成され、一般客への開放は原則行わず、会員並びに会員紹介による利用に限定していました。
2002年(平成14年)
一部の客室を一般客へ販売開始
住居棟の一部とゲストルーム(ツインルーム)について一般客への販売を開始しました。
2010年(平成22年)
住居棟・クラブハウス棟のリニューアル
住居棟の内装リニューアルやクラブハウス棟のレストラン改修、カフェやショップ、クラフト工房、クルーズ営業の開始など計31室のリゾートホテルとして一般客への販売を開始しました。
2018年(平成30年)
エリア増設リニューアル
既存の施設の両端エリアを開発し、ミコノルカゾーン(結婚式場や会議場としても利用できるレストラン施設、客室、ショップ)、アルハンブラゾーン(天然温泉、客室)を増築しました。客室はコンパクトな客室を増やし、31室から53室へと生まれ変わりました。監修は引き続きルイス・コルベーラ氏に依頼し、目玉となる温浴施設については、ムスリム統治下のスペインをイメージしたというアラビックスタイルのスパが導入されました。
2019年(平成31年)
Rias by Kokotxaリニューアル
レストランRiasをスペイン/サンセバスチャンにあるミシュラン1つ星レストランKokotxaと業務提携し、「Rias by Kokotxa」としてリニューアルしました。新進気鋭のシェフ、ダニエル・ロペスが伊勢志摩の食材を使用し考案した「新バスク料理」を堪能することができます。また、定期的にメニュー開発や両レストランスタッフの交流による技術研修を行なっています。
2021年(令和3年)
「プラザマジョールの噴水」リニューアル
志摩地中海村のシンボル的存在の「プラザマジョールの噴水」を老朽化のためリニューアルしました。歴代の噴水と同じくスペインの製陶会社「アルテサニア・タラベラーナ社」に制作を依頼し、当時の図面から忠実に再現しています。現地でも希少な技法となりつつあるタラベラ焼きですが、施設内には創設当初から集められたタイルや職人により絵付けされた壁画が多数あり、志摩地中海村ならではの非日常感のある空間を演出しています。
2023年(令和5年)
志摩地中海村営業開始(1993年)から30周年
志摩地中海村営業開始(1993年)からおかげさまで30周年を迎えることができました。30年以上経った今も、そしてこれからも、当時の本物に対するこだわりと非日常感を大切にしながら、さらなる発展を目指して日々邁進していきます。